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ARTICLES/ 今日の現場日記

フロアコーティングの歴史

フロアコーティングの歴史は、あまり長くないように思われがちですが、歴史的にみると非常に長く、昔から、ものに傷が入らないように考えられてきたのが、分かります。
これからも、コーティング自体は、どんどん進化していく事と思われます。

この業界が一般家庭に普及されたのは、比較的浅く、約30年程前に高級プロ仕様ワックスのような形で登場しました。

それまでは、家庭でご自身でワックスを塗ったりしてたのですが、塗り直しや剥離作業、上手く塗れないなど様々な問題が出てきて、プロに頼むようになり、業界が出来てきました。

しかし、歴史的にみるととても古く、古代文明まで遡ります。

①古代〜中世

古代の文明では、床材として石や粘土、木などが使用されていました。これらの素材を美しく見せたり、保存するための簡易的な「コーティング」が行われていたと考えられます。例として、古代エジプトでは、石の床に植物性の油を塗って光沢を出していた記録があります。

②18〜19世紀

18世紀から19世紀にかけて、産業革命とともに多くの新しい材料や技術が開発されました。この時期、ウレタンやニスなどの化学物質が発見・商業化され、床の保護や装飾のためのコーティング材が広く利用されるようになりました。

⓷20世紀

20世紀に入ると、化学技術の進展によりさまざまな新しいコーティング材が開発されました。エポキシ樹脂やポリウレタンなどの合成樹脂が床のコーティングとして普及し始めました。これらは耐久性が高く、メンテナンスが容易であるため、商業施設や家庭での利用が増えました。

④21世紀

環境問題への対応や持続可能な材料の需要の増加に伴い、低VOC(揮発性有機化合物)のコーティング材が注目されています。シリコンコーティングやUVコーティング、また、ナノ技術を利用したガラスコーティング材も開発されており、高機能・高耐久性のフロアコーティングが可能となっています。

フロアコーティングの歴史は古代のシンプルな方法から現代の高度な化学技術まで、様々な変遷を経てきました。